ネパール人の特徴と性格をチェック!雇用時の注意点とは?

どの国籍の外国人を採用するのかによって外国人の特徴が異なるので、雇用予定の国に対し、理解を深めておくことが欠かせません。
 
そこで、本記事ではネパール人の採用を検討していてどのような特徴や性格なのか知りたい方のため、詳しく解説します。
この記事を読むことによって国民性や一緒に働く上でどのようなポイントに注意すべきかなどがわかるので、ぜひご覧ください。

 

ネパールの基礎データ


ネパールの基礎的なデータから確認しておきましょう。
以下の通りです。

【基礎データ】

人口

3,054万7,580人

平均年齢

24.63歳

公用語

ネパール語

主要産業

農林業、貿易・卸売業、交通・通信業

平均給与

日本円で約1万8,000円/月

宗教

ヒンドゥー教徒(81.3%)、仏教徒(9.0%)、イスラム教徒(4.4%)他

参考:外務省:ネパール基礎データ
参考:ネパール – 総人口の年齢の中央値 
参考:ネパール人を雇用する時に知っておきたい国民性や文化、日本との違いや共通点も紹介

平均年齢が若いので、若い人材を採用したいと考えている場合に向いています。
在留資格の中には、将来的に永住権を取得できるものもあるため、永住権取得も検討して若いうちから自社で長く働いてくれる外国人を雇用したいと考えている方にとっても一つの選択肢になるでしょう。

また、公用語はネパール語ではありますが、多くの方は英語も得意で、基本的に英語力は日本人よりも上です。
そのため、採用を検討する場合は、ネパール語が全くわからないからといってそれだけで採用が難しいと判断する必要はありません。

平均給与を見てみると日本円で月額1万8,000円程度と決して高いとはいえないため、多くの収入を得るため日本での労働を希望する方が多いです。

 

ネパール人の特徴や性格など


ネパール人はどのような特徴があり、どういった性格をしているのでしょうか。
日本人と似ているところもあれば、そうでないところもあります。
雇用を検討する前に特徴・性格を確認しておきましょう。

 

助け合いの精神がある


ネパール人は、助け合いの精神を持っています。
これは、カースト制度があるために仲間意識が強いことも理由の一つといえるでしょう。

外国人を雇用するにあたり、うまく日本人の中に馴染めるか不安に感じる方もいるはずです。
ですが、助け合いの精神があり、仲間意識も強いため、早い段階で打ち解けてくれる方が大半といえます。
従業員同士で協力しながら、助け合って行う業務を任せたいと考えている場合にも向いているはずです。

 

年長者を尊重する


仲間や家族を大切にする国民性のネパール人は、年長者を尊敬します。
年長者を支えることや、世話をすることは当然のこととの考えを持っているのが特徴です。

そのため、多くのネパール人は家族と一緒に住み、親の世話をすることに抵抗がありません。
年長者をきちんと敬える国籍の外国人を採用したいと考えている場合にも向いているでしょう。

 

多様性や協調性がある


ネパールは、多様性を持つ国です。
例えば、宗教を見てみると8割はヒンドゥー教徒ではありますが、他にも仏教徒やイスラム教徒もいて、ここからもさまざまな考えを持つ方が暮らしている国だということがわかります。
多様性のある会社を目指している場合にも向いているでしょう。

また、性格としては我が強い方は少なく協調性があるので、接しやすいと感じるはずです。
仮に自分の主張を通すことはなく、控え目な方が多いといえます。

日本人もどちらかというと性格が控えめで、協調性があるといえるでしょう。
そのため、ネパール人とは相性が良さそうです。
外国人を雇用するにあたり、すでに働いている日本人の従業員と仲良くやっていけるか不安に感じている方も検討しやすいのではないでしょうか。

 

時間にルーズである


ネパール人は、時間に対して少しルーズなところがあります。
海外から見ると日本人は時間に厳し過ぎると言われますが、時間に対する感覚が日本人と異なるので一緒に働く際にトラブルになってしまうこともあるでしょう。

例えば、締め切りを守らない、約束していた時間に集合しないといったことは十分に考えられます。
時間を伝える際は、その時間までに間に合わせる必要があることをしっかり伝えておくことが重要です。

また、こまめに進捗を確認しながらうまくコミュニケーションを取っていきましょう。
締め切りがある場合は時間を過ぎてから確認するのではなく、締め切り前に一声かけておくことがおすすめです。

仕事に関しては勤勉な方が多く、まじめに働いてくれます。
ですが、時間にルーズであるためにやる気がなく見えてしまうこともあるので、まずは時間の考え方や感じ方に関する認識の違いを理解しましょう。

 

ネパール人は日本語習得が得意


外国人を採用するにあたり、気になるのが日本語でのコミュニケーションが取れるのかに関してです。
国によって日本語の習得が不得意な場合もありますが、日本語はネパール語と文法が近いこともあり、習得しやすいと感じているネパール人も多いようです。

勤勉な性格の方が多いので、積極的に日本語を勉強する方が目立ちます。
英語のスキルが高い方も多いことから、全く言葉でのコミュニケーションが取れないといった心配はほとんどありません。

 

ネパール人と働く際の注意点


国によって文化は異なり、ネパールと日本でもやはり異なる部分があります。
ネパール人と働く上で、特に以下の2つには注意しておきましょう。
職場全体で共通の認識が必要です。

 

他人が口を付けた食べ物をシェアしない


日本では一つのものを数人でシェアすることもあり、食べかけのものをシェアする機会もあるでしょう。
ですが、ヒンドゥー教では誰かが口をつけたものは穢れていると認識します。

ネパール人は、約8割がヒンドゥー教徒です。
そのため、食べ物のシェアに関しては注意が必要です。

鍋や大皿料理を食べる場合は必ず取り分け用の食器を使用し、一度口をつけた食器類などが触れないようにしましょう。
それでも嫌がる可能性はあるので、食べるように強要しないことも重要です。
特に会社で行うイベントや飲み会などの席では、鍋や大皿料理が出てくることもあります。
この時、ネパール人の習慣を知らない人がうっかり口をつけたものをシェアしてしまうことも考えられるので、注意しておきましょう。

宗教上の理由から牛肉は食べられない


ヒンドゥー教徒は、宗教上の理由から牛肉を食べることができません。
これは、牛は神様の乗り物であり、神聖なものとされているからです。

そのため、牛肉料理を食べるように強要しないように注意しましょう。
また、牛肉が含まれている可能性があるメニューは教えてあげるなどの気遣いも必要です。
なお、牛肉を食べることはできませんが、牛肉の調理はできます。

関連記事:ネパール人を特定技能で受け入れる前に確認しておきたいポイント

 

日本で働くネパール人の数


日本では何人程度のネパール人が働いているのでしょうか。
厚生労働省が発表している令和5年10月末時点の「外国人雇用状況」の届出状況を見てみると、145,587人のネパール人が日本で働いています。
注目したいのが、対前年増加率の高さです。
前年は118,196人であり、そこから27,391人増える23.2%増の結果となりました。
対前年増加率の大きさでいうと、インドネシア、ミャンマーに続いています。[1]

労働系の在留資格の中でも取得する外国人が増えている「特定技能」を見てみると、特定技能1号の在留資格で働くネパール人は、令和5年12月末時点で4,430人でした。
最も多いベトナム人が110,628人であることを考えるとそれほど多いとはいえないのですが、こちらも去年と比較した場合の伸び率が高いです。[2]

令和4年12月末時点での人数は、2,340人でした。
約2倍近くまで増えています。[3]

今後はさらに特定技能の在留資格を取得して日本で働くネパール人が増えていくのではないでしょうか。

[1] 参考:(PDF)厚生労働省:「外国人雇用状況」の届出状況まとめ【本文】(令和5年10月末時点)
[2]参考:(PDF)出入国在留管理庁:特定技能在留外国人数(令和5年12月末現在)
[3]参考:(PDF)出入国在留管理庁:特定技能在留外国人数(令和4年12月末現在)

 

協調性がありコミュニケーションもとりやすい


いかがだったでしょうか。
外国人労働者を雇用しようと考えている方のため、ネパール人の特徴や性格、雇用する際に良く確認しておきたいポイントを解説しました。

文化や習慣の異なる国の方を採用することになるので、何が喜ばれ、どういったことがNGなのかよく確認しておくと良いでしょう。

外国人を採用する際には、他にも手続きなど複雑な部分があります。
人材紹介サービススタッフ満足では、ネパールのほか、ベトナム、フィリピン、ミャンマー、インドネシア、さらには国内から人材の紹介が可能です。
希望条件に見合う人材を紹介しているので、自社だけでは採用が難しいと感じている企業さまはぜひご相談ください。

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